【短編】甘い嘘
「コーヒーでいい?」


「ん、ありがとう。」






私は冷蔵庫からコーヒーを取り出して修也に渡した。


修也はブラックが好きなんだよね。


私は大っ嫌いだけどね。


あんな苦いの、飲めないよ。






「相変わらず佳苗は甘そうなものを・・・。」


「だってブラックなんて飲めないもん。」



「・・・ソレ、ほとんどミルクじゃん。」





私が持ってるカップの中にはカフェオレともいえないような、ミルクばかりの飲み物が入ってる。




コーヒーは・・・一応1割くらいは入ってるよ?
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