視線の先にはいつも君
*好きな人の好きな人
(穂花side)
「あれ、拓人。今日部活は?」
いつもの学校のいつもの放課後。
いつもなら放課後になるとすぐ部活に行く拓人が、まだ教室に残っていたから不思議に思って声をかけた。
「んーと今日休み。てことで俺委員会行ってくるわ」
「あ、そうなんだ。行ってらっしゃーい」
拓人は筆箱を持って教室を出て行った。
「…やっぱ変だ」
「何が?」
私の独り言に、横にいた鈴菜が反応する。
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