視線の先にはいつも君



「とぼけないで!あんたの態度がいつもと変なのくらいわかってるんだから」



こっちはずっとそれでムシャクシャしてたっていうのに。




「まぁまぁ篠崎、落ち着いて?」


問い詰める私に、まさかの楢橋君が仲介に入った。




「ご、ごめん」


何故か謝ってしまう私。





「拓人も。なんか隠してるなら言ってあげたら?ちゃんと2人で話しなよ」


「……」



そう言う楢橋君に、拓人は黙ったままだった。




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