視線の先にはいつも君




「そ、そうなんだ…」




やっと出た言葉は、なんとも情けないもの。





「穂花ちゃんでしょ?よろしくね」


「え、あぁ。うん、よろしく…ね」



わかってる。


この子は何も悪くない。




なのに、この子が嫌いになりそうな自分が嫌だ。



全部、想いを伝えなかった私のせいなのに。







やばい…。



なんか、泣きそう。





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