視線の先にはいつも君
でも、そんなんで諦めない。
そこから、俺の苦悩が始まった。
…わけでもなく。
「…た、拓人」
そう思っていた矢先に、昼休みになって穂花から話しかけてきた。
「あの…さ、お昼一緒に食べない?」
元々仲がいい俺ら。
タイミングが合えば一緒に登下校するように、弁当を食べることだってある。
だから、俺らにとってもそんな俺らを見る周りの奴らも何も気にしない。
けど、今朝のことがあって気まずい俺と穂花にはそれは凄く緊張することだった。