視線の先にはいつも君




「…………」


「…………」





案の定、屋上で食べてる俺らに会話はない。





「……穂花」



流石に気まずいかと思って名前を呼ぶと、穂花は肩を少しビクつかせた。




昨日までは普通だったのに、急にそれがなくなるのはやっぱキツイ。





「今朝のあれ、なかったことにしてくんね?」

「え?」



意識してくれたら…なんて思ったけど、これで穂花と話せなくなるくらいなら撤回でも何でもしてやるよ。



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