らぶ・すいっち





「順平先生のことよ!」

「先生が……何か?」


 別の班で指導をしている順平先生を見てみる。特にいつもと変わりはないように思うが……。

 しかし、おば様たちの目の色は燦々と輝いている。

 なんとなく恐れをなし、後ずさりをした。だが、私の両腕をおば様たちに掴まれてしまい身動きが取れない。

 気がつけば周りを取り囲まれていて、逃げ場はない。
 冷や汗が背中を伝う。別に私は悪いことをしたわけでもないのに。なんだろう、この半端ないぐらいの罪悪感は。


「ど、どうしたんですか? 皆さん」


 思わず涙目だ。縋るようにおば様たちの顔を見るのだが、どの顔も嬉々としていてる。

 ますます何のことだかさっぱりわからない。だからこそ、怖さだけが募っていく。

口元をヒクヒクさせている私に、同じグループのおば様が顔を近づけて呟いた。





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