3分間の異世界旅行
「なんか、悩みがあるんだろ?」
ナツは私のとなりに、ぽすっと座り、そう言った。
「ここは、悩みを呼ぶ丘だからなぁ。」
ナツは独り言のように、そういった。
「ナツも悩みがあるの?」
私は、ナツの横に体育座りして聞いた。
「まぁーな。」
ナツは、青い空を見上げてそう言った。
そして、そっと喋り出した。
「俺の、兄貴がさ、次の王って言われてるんだけどな、あいつ、彼女と駆け落ちしてどっかいった。」
それ、めっちゃヤバい話なのでは?