青い記憶


「ねえ、今のどういうこと…」

「だから、私と圭暉は中1の初めから中2の春まで付き合ってたの。小学校から仲良かったし友達とあんまり変わらないねってなって別れたけど。亜美と圭暉くっつけてあげたのも、私と圭暉の仲だからだよ。亜美のためじゃない。全部圭暉のためだから」


頭が真っ白になって何も言えなくなった。私は何も知らなかった。幸菜からも圭暉からも何も言われなかった。“ 圭暉のためだから ”って、じゃあ幸菜はまだ圭暉のことが好きなわけ?なのに私とひっつけたの?圭暉が好きだから?わけわかんない…

私が何も言えず黙っていると幸菜は大きくため息をついた。


「別にいいよ、土曜は大好きな圭暉と好きなだけラブラブしてきたらいいじゃん。もうあんたとは喋る気になれなし顔も見たくないから、どうぞお幸せに」


そう言い捨て帰っていった。私は幸菜の背中を見えなくなるまで黙って見つめることしかできなかった。



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