青い記憶

私、こんなに幸せで大丈夫かな。




幸せを感じると、最近は決まって美優たちを思い出す。




美優たちもきっとこんな幸せな時間を過ごしたよね。




今だって思いあってるのに別れを選んだ。




晴くんがこうして隣にいることがあたりまえになってきてるし、晴くんが隣にいない日々なんてもう考えられない。




美優も前に言ってた。




「今までそれなりにいろんな人と付き合ってきたけど、もう隣にいるのは啓介以外考えられない」




だけど今はもう美優の隣に森本くんはいない。




私にだって美優たちみたいに突然別れの時がくるかもしれない。




考えたくないし、考えられないけど。




私と晴くんは変わらずこのままいられるかな。




「晴くん…幸せになろうね」




急にどうしたの？って笑ってたけど、すぐに察したみたいで優しい笑顔に変わる。




「大丈夫だよ。幸せになろう」




笑顔だけど、真っ直ぐな眼差しで私を見つめる晴くん。





そう、いつか約束したよね…



晴くんは今も覚えていますか？