青い記憶
My Feelings For You
そして、晴くんと過ごす2度目のクリスマスがやってきた。
去年は晴くんが午後から部活だったから、2人で夜、普段行かないような少し高めのお洒落なお店にご飯を食べに行って、特別なことはあまりしなかった。
だけど、晴くんと過ごせればそれで十分幸せだった。
今年は2人で1日一緒にいられる。
前日の夜は、楽しみすぎて胸が高鳴り、あまり寝れなかった私。
朝、待ち合わせの場所に行くと先に着いていた晴くんにすぐに指摘された。
「亜美、昨日あんまり寝てないだろ?」
「うそ、なんでわかったの?!」
「くまだよ、くま」
そう言って意地悪そうに笑う晴くん。
起きてすぐに確認したからくまなんてできてないこと自分でわかってる。
「どうせ晴くんも寝れなかったんでしょ」
って言ったら「は?一緒にすんな。俺はもう爆睡だよ」なんて言ってたけど、その後歩いてると何度も欠伸をしてた晴くん。
「亜美の手、相変わらず冷てぇな〜」なんて言いながら、私の冷えた手をギュッと握りしめてくれる温かい手。
私のニット帽やマフラーを引っ張ったり、急に立ち止まってよろけそうになる私を見て笑ったり、意地悪だけど憎めない、子どもみたいな可愛いちょっかいをかけてくる。
そして、時折私の方へ視線を落とし優しく微笑む晴くんは、一段と大人っぽくて、目が合うたびに胸が跳ね上がる。
そんな晴くんのひとつひとつが、全て愛おしい。
最近、晴くんへの気持ちが大きくなりすぎて自分でも怖いくらい。