青い記憶

嬉しすぎて言葉は出てこないし、視界も涙でぼやけてるけど、晴くんに伝わるように大きく頷いた。




今度は、強く前から抱きしめられる。





ありがとう晴くん。




こんなに幸せな気持ちにしてくれたのは、晴くんが初めてだよ。





いつのまにか晴くんの右手にも、同じシルバーのリングがはめられていて、手を取り絡めあった。




本当に永遠だと思った。




永遠を疑うことさえなかった。





________






17なんてまだまだ青く脆く。




だけど、あの頃の私たちは、目の前にあるもの全てを信じていたね。



若気の至りと言われれば、その通りで、目の前にあるものが、私たちの世界全てだった。




切ないほどに純粋で、一生懸命だった。







ねぇ、晴くん。



どうしてあの頃の私たちは、あんなに信じあってたのかな。



あんな誓いなんてしたのかな。
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