青い記憶
「見せろって?」
「いや〜、見せろというか…。やっていただき…」
「それは無理!」
食い気味に言うと、冷てえな〜と不服そうな顔をする森本くん。
「なんで私なの?美優に頼めばいいじゃん」
「あいつが人の課題をやってくれるようなやつだと思うか?」
美優には申し訳ないけど、怒りながら断固拒否を貫く美優しか想像つかない。
「てか、まずあいつも課題終わってないグループの人間だよ」
ああ、なるほど。この2人は問題児カップルなんだった…
「報酬は何か良いものくれるの?」
「え、やってくれんの?!」
「報酬による」
「食堂で何か奢らせて頂きます」
「しょーがないな!」
私がOKを出すと満面の笑みで喜ぶ森本くん。