青い記憶
それから晴くんとは予定が合わない日が続いた。
やっと予定が合ったと思ったら、また電話がかかってきてそれで解散。
そんなことが2.3度あった。
そして一つわかったこと。電話の相手はバスケ部ではない。他の友達でもない。ご両親でもない。最初に晴くんの受け答えに違和感を覚えた、あの日と同じ人。
しかも…
たぶん女の子。
1回だけ初めて見てしまった着信画面。それも晴くんの家でだ。
晴くんがトイレにいっている間に、晴くんの携帯に着信があって、液晶画面を上に向けて私の目の前に置いてあったから自然と目に入ってしまった。
___【 町田 】
…町田、くん?
聞いたことない名前だし、たぶん同じ学校の人ではない。中学の時の友達かな。
なんて最初は思ってたんだけど。