青い記憶

「てかさ、亜美はどうなの？全然そういう話聞かなくない？」


美優が突然私に話を振ってきた。恋バナを私に振られたのは初めてで、油断してたから驚きで固まってしまった。


「本当だ。亜美っていっぱい話聞いてくれるけど、自分の話はしないよね？好きな人とかいないの？」


琴音も一緒になって聞いてくる。





私は、恋をしないと決めた。


決めたというか怖くてできなくなった。





でもそんな重い話、2人に聞かせるのも申し訳ないし、私にとってもあまりまだ触れてほしくない件でもあるから。


「う〜ん、まあ、そのうち？でも今はいいの！こうして女だけで平和にワイワイしてるほうが好き〜！」


なんて笑って誤魔化した。2人は、だよね〜とか、でもそのうち皆に追いてかれちゃうよ〜とか言って笑ってる。


こうやって友達と呑気に笑ってられるのが1番だよ。

恋をしてなくても充実した毎日を送れてる。