青い記憶
そして、今日にいたる。
家に帰るとメールが何通か届いていた。幸菜からだったり、他の友達からだったり、コスメサイトやファッションサイトの宣伝だったり、、あれ?
一通だけ未登録のメアドから届いている。一瞬わからなかったが、メアドに見覚えがありすぐに思い出した。立川だ。
『 1組の立川圭暉です。
たぶん今日聞いたと思うけど、昨日逢沢からメアド貰ってました。俺は許可得てるんだと思ってたんだけどさっき逢沢に聞いたら無断で教えてたみたいで、勝手にごめんな?これから仲良くしてくれたら嬉しい 』
男っぽい絵文字なしの味気ない文章だけど、メアドのこと自分は悪くないのに謝ってくれたり、文面からやっぱり幸菜の言ってたとおりいい人だっていうのが伝わる。私の圭暉に対する第一印象はこんな感じだった。
こうして私と圭暉はメールから始まり、学校で話したりするうちに仲良くなった。それから2人だけでも何度か会うようになり自然と圭暉に惹かれていった。