青い記憶
「亜美?聞いてる?」
「無理、ついていけない。本当に?なんで知ってるの?想像?」
「違うよ、多野くんずっと前から亜美のこと好きだったんだよ。まさか、あんなにアピールされてて気づかなかったの?」
美優から衝撃的な言葉が次々と飛び出してくる。琴音はずっと横で苦笑い。
「だから、文化祭は6人で回らない?絶対楽しいよ!」
「いいじゃん!亜美も多野くんと回りたいでしょ?そうしようよ!」
琴音も多野くんが私のことが好きだって知ってたの?
でも、この際そんなこともうどうでもいい。
心臓はまだバクバクしてるけど、素直に嬉しい。
「6人で回りたい!」
「やった〜!じゃあ決まり!啓介に男子軍まとめてもらっとくね!」
「やば〜い!めっちゃ楽しみ〜!!」
本当に美優と琴音と友達でよかったよ。
2人の笑顔に胸がギュッとなる。
ずっとこのまま、3人で仲良しでいたいと、心から思った。