青い記憶

「亜美?聞いてる?」



「無理、ついていけない。本当に?なんで知ってるの?想像?」



「違うよ、多野くんずっと前から亜美のこと好きだったんだよ。まさか、あんなにアピールされてて気づかなかったの?」



美優から衝撃的な言葉が次々と飛び出してくる。琴音はずっと横で苦笑い。



「だから、文化祭は6人で回らない?絶対楽しいよ!」



「いいじゃん!亜美も多野くんと回りたいでしょ?そうしようよ!」



琴音も多野くんが私のことが好きだって知ってたの?



でも、この際そんなこともうどうでもいい。



心臓はまだバクバクしてるけど、素直に嬉しい。



「6人で回りたい!」



「やった〜!じゃあ決まり!啓介に男子軍まとめてもらっとくね!」



「やば〜い!めっちゃ楽しみ〜!!」




本当に美優と琴音と友達でよかったよ。



2人の笑顔に胸がギュッとなる。



ずっとこのまま、3人で仲良しでいたいと、心から思った。


< 50 / 153 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop