青い記憶

文化祭当日は、本当に楽しかった。



美優は森本くんとずっとラブラブして、琴音も原口くんとちゃんと遊ぶのは久しぶりみたいで、2人で楽しそうにしてた。



だけどおかげで私は多野くんと2人でいろんな話ができた。たわいもない話ばかりだけど、違う味のポテトを勝って交換しあったり、人が多くて1人はぐれそうになったときは、多野くんが1番に気づいて戻って私の手を引いてくれた。



ひとつひとつが嬉しくて、終始ドキドキが止まらなかった。








「楽しかったね〜!」



「まじ楽しかったー!洸太が1人でヨーヨー15個も取ったのは衝撃だったよ!小学生の間に入ってさ、大人気なさすぎ!」



「うるせーよ、俺のヨーヨーのセンスがいいんだよ」



なんて今日の話をしながら、教室に戻る。文化祭はあっという間に終わった。



今から片付け。お祭りの後って寂しい。



「じゃ、俺クラス戻るわ。片付け終わったら琴音のクラス行くから」



そう言って原口くんは自分の教室に戻っていった。



琴音はこの後原口くんとデート。落ち着いた大人っぽいカップルだけど、本当にラブラブで憧れる。



私たちも教室に戻って片付けを始める。


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