青い記憶

晴くんと初めてのデートは、電車で1時間ほどかかるショッピングモールに行った。



私の買い物に楽しそうに付き合ってくれた。女物のブランドの店にだって嫌な顔ひとつせず入ってくれて、服も一緒に選んでくれた。



「そろそろお腹空かない?お昼なに食べたい?」



「お腹空いたー!晴くんは何がいい?」



「俺は何でも食べるから、亜美の好きなところ行こう!」



お昼まで私に合わせてくれる晴くん。私のリクエストでパスタのお店に入った。



パスタをお互い一皿ずつ頼んで、ピザを2人で分け合った。お腹いっぱいで食べきれなかった私の分のピザも美味しいと言ってぺろりと食べてくれた晴くん。



お会計は割り勘にするつもりだったんだけど、晴くんは本当にいいからと言って私の分まで払ってくれた。



レジで店員さんに素敵な彼氏さんですねなんて言われて、顔が赤くなった。



「なに照れてんだよ〜。可愛すぎてこっちが照れるわ」



店を出たら、そう言って晴くんに頬を軽くつねられた。



どうして晴くんってこんなにいい人なの。本当に高1の男子?



周りに晴くん以外でこんなに優しい男の子出会ったことがないよ。



こんなにいい人の彼氏で私は本当に幸せ者だよ。







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