青い記憶
美優や琴音と話し終えると晴くんがやって来た。
「クラス離れちゃったな〜」
校舎の壁に張り出されているクラス表を見ながら横に並ぶ。
「だね〜、琴音たちともバラバラだしやっぱりちょっと寂しい」
「え、ちょっとだけ?またボーっとしてチョーク当てられんなよ」
いつものように私の頭を小突く晴くん。
「チョークとか当てられないし、まず当てられたことないから」
2人で笑いあってると『新2年生、新クラスに移動してください』と放送がかかった。みんなが校舎内に入っていく。
晴くんと2年生の階まで一緒に上がる。
「じゃあ、ここでバイバイだね」
「おう、友達作り頑張れよ」
「晴くんもね!」
そう言って晴くんと私はそれぞれの教室に向かう。
新しい1年の幕開けに胸が高鳴る。