青い記憶


圭暉と付き合い始めてから1ヶ月が過ぎた頃。11月も終わりに近づき、みんなきたるクリスマスに胸を踊らせていた。


テスト週間の3日目。まだテストは終わってないけど明日から土日だから圭暉とテストの後、昼からデートしていた。


「なあ、12月の最初の土曜空いてる?見に行きたい映画あるんだけど」


珍しく圭暉からデートに誘ってきた。最近お互い忙しく、合間をぬって連絡を入れていたのは私のほうで、だから自然と会う約束も帰る約束も私からすることが多くなっていた。
だから久しぶりの圭暉からの誘いが嬉しくてたまらなかった。私はすぐにOKした。



「よかった、ちゃんと遊べるの久しぶりだから1日過ごそうな!」

「うん!すっごい楽しみ!」


圭暉も嬉しそうでウキウキしてた。圭暉と1日遊べることばかり考えて、他のことなんて気にもしてなかった。


今思えば本当に馬鹿だった私。まだ14の子どもだったけど、それでも周りが見えてなさ過ぎた。悪いのは私だけじゃなくても、原因は全部私だよ。今だって時々思う、あの時もっとああしていれば こうしていれば、考えてもしょうがないことばかり考えて後悔する。


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