青い記憶
初めてのバイト出勤は緊張したけど、楽しかった。
バイトは大学生が多いけど、みんな優しくて妹のように可愛がってくれた。
みんなお洒落で可愛くてかっこよくて、すごく大人に見える。
仕事は接客が主で、最初はわからないことばかりで失敗することもあったけど、周りの人たちが嫌な顔せずスッとカバーしてくれる。
シフトは多めに入れてたので、仕事にはすぐに慣れて、友達もたくさんできた。
世界が広がった気がした。
時にはバイト嫌だなと思うこともあるけど、行ったら楽しくて、より充実した毎日を送れるようになった。
出勤しだして2週間ほど経ち、文化祭も目前に迫ったある日、晴くんが琴音、美優、原口くん、森本くんを連れて店に来てくれた。
「亜美〜!なかなか様になってんじゃ〜ん!」
「ほんとほんと!制服似合ってるよ!」
琴音と美優が飛びついてくる。一応お客さんだから、一人の店員として接客するけど、なんかむず痒くて恥ずかしかった。
晴くんも私が通るたびニヤニヤしてくるから、仕事に集中できないし。
だけど皆が来てくれて元気が出た。
やっぱりあの6人が1番落ち着く。1年生の時に戻りたいな〜なんて思ったり。