青い記憶
それはテストが終わってすぐのことだった。その日は久しぶりに幸菜と2人で放課後の公園で喋っていた。
「あ、そういや、亜美。12月の予定覚えてる??」
「え、12月?なんかあったっけ?」
12月は圭暉との予定は入ってるけど、他に何かあったっけ?
「何言ってんの?まさか本当に忘れてたわけじゃないでしょ?12月の最初の土曜日2人で久しぶりに遊ぼうって言ってたじゃん!」
え、最初の土曜日って、圭暉と映画の日じゃ、、、
「あ!!!!」
「思い出した?」
思い出した。11月に入ってすぐくらいに幸菜と久しぶりにちゃんと遊びたいねってなって約束してたんだ。やばい、すっかり忘れてた、、、
「ほんっとにごめん。その日、幸菜と約束してたの忘れて圭暉と映画いく約束しちゃった、、、、」
「え、うそ。でも私の方が先に約束してたんだし、断ってくれるよね?」
このとき、無理にでも「うん」と言っていればいいものを、私はとことん馬鹿だったんだ。
「ごめん、たぶん圭暉ともう他の日予定合わないと思うからさ…」
「はあ?!」
幸菜の声が公園に響き渡った。