青い記憶

「晴くん」


私がニコリと呼ぶと、申し訳なさそうな顔が少し緩んで笑顔に変わり首を傾げる。



もう本当いちいち可愛すぎるよ晴くん。私は晴くんじゃないと無理だし、晴くんが横にいない生活なんて考えられない。



晴くんの頬を両手で包む。



「…大好き」



少し背伸びをして、自分からそっと晴くんにキスをする。



顔を離すと晴くんは驚いた顔をしてたけど、またギュッと、さっきより何倍も強く抱きしめられる。



「やべー、まじで可愛すぎるよ亜美。こんな俺許してくれるとか本当に女神様、ありがとう。俺も大好きだよ」



「女神様は大袈裟すぎ!あと、すっごく嬉しいんだけど、苦しいよ晴くん」



本当にもうすぐで息ができなくなるんじゃないかってほどの強さだった。



抱きしめる腕が緩んだかと思うと、落とされる甘いキス。









ねぇ、本当に晴くんの彼女で私は幸せ者だよ。



あんな場面、2度と遭遇したくないと思ったけど、そのおかげで最高の1年記念日になったよ。






一生、


一生、晴くんの側にいたいと


心から思った。

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