青い記憶
店長が雄ちゃんの横で話をしているけど全然耳に入ってこない。雄ちゃんから目が離せない。
久しぶりに会う雄ちゃんは、あの頃と違って、体もがっちりして、すごく男らしくなってた。
だけど時折見せる、くしゃっと笑う笑顔は、あの頃と変わらず、とても明るくて眩しすぎるほどだ。
「さっきも言ったけど、雄大と唯一の同い年は亜美ちゃんだけだから。亜美ちゃん、人見知り発揮せず仲良くやれよ〜」
店長が突然私に話をふってきた。雄ちゃんと目が合う。
驚いたように目をまん丸にしている雄ちゃん。思わず目を逸らしてしまった。
「何、亜美ちゃんあの子と知り合いなの?」
千晃ちゃんに聞かれるけど、曖昧に誤魔化すだけ。
「じゃあ、今日も頑張りましょう!解散!みんな準備かかって〜」
店長の言葉でみんなが動き出す。
雄ちゃんは私の方へ来ようとしていたけど、店長に声をかけられて向こうに行ってしまった。
思わず安心してため息をついてしまう。
何を話せばいいかわらなかいし、第一どんな顔をすればいいのかわからない。
まさか、こんなところで再会するなんて…