桜龍の奴等
水無月 爽
10数年前の或る日ー。
1人の少年は、友人と公園で鬼ごっこをしていた。
ジャリー。
「あっ……。」
少年は石に躓いて、こけてしまった。
「あ、痛たた……。」
「大丈夫⁇」
突然 聞こえた頭上からの声に少年は驚いた。
見上げてみると、そこには白いワンピースを着た女の子がいた。
「あっ、血が出てる。
はい、絆創膏。
これで、大丈夫だよ。」