桜龍の奴等
……。
室内が静まり返る。
「さっさと言え。」
爽は壁を殴った。壁には穴が空いた。
「俺だ。何の用だ⁇」
赤髪の長身男が答えた。
「そうか、なら お前と一対一をする。
お前が勝てば、俺を好きにしていい。
代わりに、俺が勝てば 全員 ここから撤退しろ。」
背後から、声が聞こえた。
爽は振り返ることもせず、背後にいる人の腕を取り そのまま投げ飛ばした。
「お前は、どのリュウキだ⁇」
通り名を聞かれた。