桜龍の奴等
爽が目をさますと、世界は上下反転になっていた。
……のではなく、爽は逆さ吊りにされていた。
「……眩しい……」
ここは遊園地の中にある中世ヨーロッパをモチーフにしたエリアの処刑場。
爽の顔には大きいライトが当てられていた。
「よう、危龍。目が覚めたか。
優しい俺たち、魁皇がお前の怪我の手当てをしてやった。
感謝しろよな。
俺は、魁皇の総長 威王だ。
覚えておけ。
18:00になったら、お前に下された判決 "死刑" を行う。