桜龍の奴等
爽も重々 分かっていた。
だから、抵抗はなかった。
翔太は少し離れたところにいた。
爽は、翔太の方へと一歩を踏み出した。
他の桜龍メンバーが見守る中、爽は 翔太の目の前までたどり着いた。
「翔太、悪かった……ごめんなさい‼︎」
下を向いていた翔太は顔を上げた。
「許してもらおうとは思っていません。
実際、女子2人は危ない目に遭いそうになっていた。
俺は、そんな好きな人たちのことすら守ることができなかった。