桜龍の奴等

風が傷にしみる。

「ごめんね、痛いかも……」

「うん、痛い……けど、ほんの少しだけだから 大丈夫。」

その後、会話が続いたりすることはなかった。

それから30分くらい経った。

風牙は 桜龍倉庫のある街から少し遠い街の古びた病院にバイクを止めた。
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