桜龍の奴等

「……なんでだよ……なんでだよ‼︎海斗‼︎」

爽は海斗の胸倉を掴み、叫ぶ。

「何が "友情ごっこ" なんだよ‼︎
今まで、俺等 ずっと仲良くしてきたのに……ずっと2人で楽しかったのに……」

「……。」

海斗は爽から目を反らし、床を見つめる。

「今まで、何する時も一緒で 2人で馬鹿やって、たまに怒られて……でも またしょーもないことして……楽しかった思い出も全部 嘘なのか⁉︎

お前の笑顔は偽物だったのか⁉︎

なぁ……違うよな……⁇」

海斗は視線を爽に戻した。
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