桜龍の奴等
決戦の日
目が覚めた時、爽が居たのは 桜龍倉庫だった。
ガチャー
部屋に入ってきたのは仁だった。
「……ッ‼︎爽‼︎起きてたのか‼︎
俺のせいで……すまない。
俺があんな事 頼んだから……」
「仁の所為なんかじゃない‼︎
俺が弱いからだ……俺が悪いから、こうなるんだ。
それに、俺が生きてるから……。
俺が死ねば……」
バチンー
「いッ……‼︎」
爽は叩かれた頬を抑えた。
「違うだろ。」
仁の真剣な眼差しに爽は目をそらす事ができない。