桜龍の奴等

「……爽‼︎」

「海斗ッ‼︎」

「悪かった、俺……お前のこと……」

俯く海斗。

「大丈夫、大丈夫……気にすんなって‼︎」

爽は満面の笑みを浮かべた。

「こうして、会いに来てくれただけで俺は凄く嬉しい。

ありがとう。」

「……爽……」

海斗は爽を抱き締め、涙を流した。

その涙を見て、仁は海斗に対して 悪いイメージが薄くなっていくことを感じた。

暫く話した後、海斗は松井の元へ帰って行った。

黒蝶から抜ける、という話をするために。
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