桜龍の奴等

桜龍倉庫から黒蝶倉庫へ向かう海斗は色々なことを考えていた。

主にらこれから、起こることについて。

松井さんが簡単に俺を黒蝶から抜けさせてくれるとは思えない。

何故なら、自分のことを餌に爽を痛みつけることができるから。

黒蝶倉庫へ入る直前、ドアを目の前に海斗は立ち止まった。

「……最終決戦だ。」

ギィーと音のなる古いドアを開けた。

「……で、黒蝶を抜けたいのか。」

松井に抜けたい、ということを話し終えた海斗は安堵感を覚えていた。

自分が自分の意思をはっきりということができたことに対して。

大きなソファにドカッと座り、周りにはお気に入りの黒蝶メンバーを立たせている松井。

その目の前に1人いる海斗。

力の差は目に見えていた。

そんな中、海斗は話を切り出した。
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