桜龍の奴等

松井を壁に追い詰め、爽は尻餅をついた時 鉄パイプと同時に拾い上げたナイフを松井の首元に当てた。

「動いたら、死ぬぞ⁇お前……。
もう、お終いにしよう。」

「……この様子だと……僕の負け みたいだね。」

松井は爽が持っていたナイフを手で握り、そして 地面に投げ捨てた。

「……爽‼︎」

このタイミングで仁と海斗が黒蝶倉庫にたどり着いた。

「片手が使えない時に、こういうことに巻き込むなよ……」

松井は、爽の顔面に頭突きを入れた。

「……うっ」

「まだ、終わりとは言っていないよ。
爪が甘いよね、本当に……君 蛇空だった人⁇」

「るっせぇ‼︎黙れ‼︎」

爽は、松井の足元を蹴り 松井の体勢を崩そうとしてみたが 上手くいかない。

「何をしているんだい⁇」

松井が爽の頭を鷲掴みする。

「……そんなことしても、僕には効かない。」

爽は、松井の急所を狙い 蹴りを加えたが、それを察知した松井は爽の蹴りを片手で受け止めた。

ドスッー
横から、仁のサポートが入るが 爽は

「……これは、俺と松井の問題だから 大丈夫。仁は、休んでて。」
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