桜龍の奴等
海斗が警察に捕獲された状態で帰ってきた。
「銃声がしましたが、負傷者は居ますか⁇」
警察は仁と爽を見て、顔色を変えた。
無線で救急車を手配すると、まず 先ほどまで海斗が持っていた銃を手に取った。
「重要参考人として、署まで同行をお願いします。」
パトカーのサイレン音が近くで止まる。
黒蝶の各々が警察に連行されていく。
松井は1人、逃げようとしたが 敢え無く見つかり 他の面子と変わらず 連行されていった。
救急車が到着し、仁から順に運ばれ 爽は最後まで倉庫に居続けた。
案外、呆気なく終わってしまうものなのだな……と薄れる意識の中 爽は感じた。
その頃、病院では集中治療室にいた翔太が目を覚ました。