桜龍の奴等

という彩葉の声も聞かず、爽は

「なー、人の髪 勝手に切るのって犯罪だぞ⁇
俺以外の奴にはすんなよ。」

それだけを言うと、彩葉を掴んでいた手を離した。

「うっ……ぐすっ…ごめ……ん…。」

嗚咽を挟みながら、彩葉が爽に謝る。

「いや、泣くなって。
男の癖して、女みたいに髪伸ばしてた俺も悪いんだからさ。」
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