桜龍の奴等

爽は、冷たく吐き捨てると屋上から出て行ってしまった。

「チッ……何なんだよ、あいつ。

約束破ったから、ちゃんと現実を分からせないとね……」

友真も、爽の後を追うようにして 屋上から出て行った。

爽が先ほどまでいた場所には、零れ落ちた涙の跡が残っていた。
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