桜龍の奴等

「おい、てめぇ 彩葉に何やってんだ⁇」

という背後からの低い声に驚いた爽は、振り返った。

「ま…色々ありまして……。」

と適当に濁そうとする爽を許さなかった。

「凌牙、そいつを担いで。
アジト、連れてくぞ。」

フワりと浮く、爽の身体。

「うおっ、ちょっ……降ろせ。」

爽の抵抗は虚しく空を切る。
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