eternal destiny
第2章
労働
……。
しばらくして、意識を取り戻した。
あまりにも密度の濃い時間を過ごしたせいか、イキナリ転送されて驚いたことやそのショックによって意識を失い、そのまましばらく眠ってしまっていたようだ。
他の3人……林猫、理羅、雷志は心配そうに俺の顔を見ていた。
『やっと起きたようだな、向流。
では、これからお前等に仕事をやる。
城の中の部屋全てを1時間以内に掃除しろ。
いいな⁇
できなかったら、即 拷問塔に連れて行くからな。』
「……Yes,マイロード。」
俺がロードの姿を映し出されているモニターを前に跪き、そう言ったのを見て 3人は驚いた。
「……そんなのが、あるのか……⁇」
初めてのロードの城だし、分からないのも無理ないな。
「ロード、3人はこの城の造りについてあまり詳しくありません。
なので、この城を一通り 案内したいのですが……掃除の前に時間を取ることはできませんか⁇」