eternal destiny

『掃除の後にしろ。
お前、そのまま 逃げるつもりだろう⁇』

「……ハハッー、よく分かっておられる。
確かに1人ならば、そうしていたでしょう。

けれど、俺の所為でここに連れてこられている3人を置いて 逃げたりはしませんよ。」

俺はモニターを見つめた。

「お願いします。」

頭を下げ、ロードはそれを馬鹿にするかのように笑う。

「フハッー、今回は本気そうだな。」

「えぇ、これ以上 3人に迷惑なんてかけられません。」

思わず、冷や汗が出る。

コメカミに当てられたリボルバー。
それを手にしているロードの指は引き金にかけられている。

「嘘を吐けば、引き金を引く。

それは本心か⁇下心か⁇
どっちなんだ⁇」

「……難しいことを聞きますね。」

「早く答えろ。」

ロードが少しイラついたのはすぐに分かった。
リボルバーを伝い、コメカミに当たる力がほんの少しだけど 強くなったから。
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