eternal destiny
「向流、聞こえているのか⁇」
……あぁ、ここには 雷志が居たんだ。
完璧に過去の回想をしていた。
「あぁ、悪い……聞いてなかった。」
雷志はため息を吐いてから、
「向流、本当に殺人をしたのか⁇」
俺は頷く。
「誰が、何を言ったとしても 俺が殺人をしたことに違いはないんだ。
裁判もしなくていい……、もう 死刑になっても仕方ないと思っている。」
もちろん、まだ死にたくない。
ここで、嘘をついたとしても嘘をつき続ける自信なんてない。
実際、ターゲット以外の人間も殺してしまったんだ。
あの家には、まだ小さい子供……生まれて間もない子供がいた。
あの子は、これから どうやって生きていくんだろう⁇
すでに両親は他界している。
誰か面倒を見るやつはいるのか⁇
いなかったら、どうするんだ⁇