Destiny



―side NANASE―



「ナナ!今日はラッキーだったね!」

「うんっ…!会えたばかりか一緒にご飯なんて幸せすぎる!」

「このままガンガン攻めていくわよ!」

「攻めるなんてそんな…」

「てゆーかぁ、ケンさんもイケメンだったよね~」

「…芹、あのマスター狙うんじゃなかったの?」

「ん~、ケンさんに乗り換えちゃおっかなあ~」

「まったく…」


今日で気づいたこと。

キョウは聞いていないようで意外と話を聞いていて、意外と周りのことを把握している。

自分が輪の中に積極的に入るよりも、楽しんでいる集団を見ているのが好きなようで、時々ふざけ合う3人を見て小さく笑っていた。

そういうところが、また好きだと思った。


「また…話したいな…」

「明日にでもあのバー行こ!」

「うんっ」



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