ハンバーガーと私とガールズラブ
 それから、穂波ちゃんのことも話した。


 包み隠さず。


 ラブレターをもらったところから。


 その異常性。


 弟が怪我をしたのが事故ではなく、誰かに突き落とされたからで、荒井の件も事故じゃない可能性もあって、穂波ちゃんを疑ってしまったこと。


 証拠が無いのに、決め付けて、傷つけてしまったこと。


 かいつまんで話したつもりだったけど、すっかり夜になってしまった。


「なるほどね~ キー子も大変だったんだね~ アイリ、全然知らなかったよ」


 アイリがもう、温くなったシェイクをストローで吸う。


 蝶々が蜜を吸ってるみたいだった。


 でも、そんなことはどうでも良い。


 アイリなら、もしかすると力になってくれるかもしれない。


 アイリはすごい頼りになる。


 今まで、どこにいたって、どんなピンチが起きたって冷静だったし。


 お洒落で全然そんな風に見えないけど、機械とかそう言うのにやたら滅多に詳しいし。


 自宅は、ちょっとしたお屋敷みたいな家なんだけど、専用の作業室みたいなのを作ってもらったとか言ってた。
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