ハンバーガーと私とガールズラブ
「じゃあ、とりあえず、キー子の部屋、調べてみようか~?」


 アイリはおもむろにそう言うと立ち上がり「わふー」とあくびをした。


「え、なんで?」


「一応、念のためね~ とりあえず、ちょっと道具持って行くからさ、先行っててよ。」


 アイリはトレーの上に乗っているゴミをゴミ箱にしまうと「冷たい飲み物とか用意して待っててね~。」と言って言ってしまった。


 私は慌てて、お店を出て、家に向かった。


 アイリが何をしようとしてるかわからない。


 だけど、言うとおりにしよう。


 今は、そうしよう。


 穂波ちゃんに会って話がしたいけれど……


 今は、出来ることから。
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