ハンバーガーと私とガールズラブ
「キー子。ちょっとまた喋らないでね~。」


 アイリは小声でそう言うと、機械を持って行ったりきたりしている。


 今は、ソファーのあたりでごそごそと何かやってるみたいだ。


「ん~ こ、これは~ ソファーじゃないか~?」


 アイリはソファー、の上にあった私の鞄をひっくり返した。


「怪しいもの~ 怪しいもの~は、ないか~、じゃあ、これならどうだ。」


 鞄を持って移動する。


 機械は相変わらず反応していたみたいだ。


 アイリはそのまま、鞄のサイドポケットをまさぐった。


「あ~。」


 アイリはニコッと笑うと、私の方を向いた。


「キー子、鞄にも盗聴器ついてるわ。ほんと誰だろうね~。」


 私は顔が真っ青になった。
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