ハンバーガーと私とガールズラブ
「キー子ちゃん、お茶も飲んで。暑いのに熱いお茶でごめんね」


 カップに注がれたお茶から湯気が上がっている。


 いや、でも、冷房がちょっと強いみたいだったので、ちょうど良いかもしれない。


 私は息を吹きかけてから恐る恐るお茶を飲んだ。


「か、変わった、味ですね」


「ちょっとインドの方の、珍しいお茶なの。口に合わなかったらごめんね。良かったらクッキーと一緒に飲んでみて?」


「あ、はい」


 私はクッキーを食べて、それからお茶を飲んだ。


「どう?」


「あ、美味しいです」


 ……とは言ったけど、正直、このお茶、あんまり美味しくない。


 あんなに美味しかったクッキーまで微妙な味になった。


 涼子さんもそれは察したみたいで、「じゃあ、チョコレートと一緒に飲んでみて?」


 なんて言ってくる。
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