ハンバーガーと私とガールズラブ
「ふふふっ。どうしよっかなー。悦ばせるのも気に入らないし。痛めつけちゃおうっかな。」


 涼子さんが、腕を大きく振りかざして、穂波ちゃんの顔を殴った。


 ドゴッってすごい音がした。


「ホラ! ホラ! ホラッ!」


「うっ! ぐっ うぐぅ!」


「ふふふっ、ほら、どうしたの? もっと抵抗してみなさいよ?」


「う、うう!」


「ホラッ!」


 ドゴッ! と言う音が響く。


「や、やめて、もう、わかっ、わかり、ました、から。」


 穂波ちゃんが降参した。


 涼子さんの手に血がついてる。


 チラリと見えた穂波ちゃんの顔は……


 酷い。


 どれだけ力を入れて殴ったら、あんな顔になるんだろう。


 綺麗だった穂波ちゃんの顔が、ところどころ血で汚れて、腫れてる。


「あーあ、可愛い顔が台無しだね。でも、仕方ないよね。」


 穂波ちゃんが泣いてる。


 私は、何にも出来ないで。


 穂波ちゃんが何度も何度も殴られてるのに、何も……ッ!
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