ハンバーガーと私とガールズラブ
「次は足を縛って、それから警察に電話します」


 なんと言う手際の良さだ。


「ほが、ほなひちゃん、ごへん。ごめんね。」


 私は笑いながら。泣いた。


 穂波ちゃんが無事で嬉しくて、でも、今までしてしまったことが悲しくて、色んな感情が私の心の上をぐるぐる走り回ってる。


「良いです。大丈夫です。先輩が辛かったの、わかってますから。」


 許してくれる穂波ちゃん。


 それでも、私は、謝りたかった。


「ほなみ、ちゃん」


 私はベットの上を転がった。


「先輩、落ちますよ?」


 穂波ちゃんは私を慌てて止める。


 穂波ちゃんの顔が真っ赤だ。


 さっきから思っていたけど、顔を合わせてくれない。
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