ハンバーガーと私とガールズラブ
「じゃあ、警察呼ぶねー。説明がちょいめんどくさいけど。まぁ、実際にここのキー子の写真貼ってある異常な部屋とか、穂波ちゃんのボコボコの顔見たら全部分かるか。よいしょっと。」


 アイリが外に出て電話をかけてる。


 ミホも、一緒に出て行った。


 私は穂波ちゃんの顔を見る。


 穂波ちゃんは目に涙を貯めて、私を見ている。


「先輩。私、先輩のこと、守れたかな?」


 えへへっと穂波ちゃんが笑う。


 右目がすごい腫れちゃってて、鼻も少し曲がってる気がして、私はそれを見てたら涙が出てきた。


「うん。うん!」


 穂波ちゃんは、私の唇に少しだけ触れるキスをして、それから少しだけ笑って、言った。
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